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【配偶者ビザ】申請に必要なスナップ写真とは
■どうしてスナップ写真の提出が求められる? ■どんなスナップ写真を提出すればいい? ■スナップ写真は何枚提出すればいい? |
配偶者ビザ申請に必要な書類の一つにスナップ写真があります。入管のホームページには、「夫婦間の交流が確認できる資料としてスナップ写真(お二人で写っており、容姿がはっきりと確認できるもの。アプリ加工したものは不可。) 2~3枚」と記載されています。
配偶者ビザの申請にどうして夫婦の思い出、大切な個人情報であるスナップ写真の提出が必要なのかと疑問に思う方もいるかと思います。
このページでは、配偶者ビザ申請でスナップ写真が求められる理由、どんな写真を提出すれば許可を取りやすいかについて説明します。
どうしてスナップ写真の提出が求められる?
配偶者ビザ申請に必要な書類の一つにスナップ写真があります。入管のホームページには二人で写っており、容姿がはっきり確認できる写真としか記載されていません。実は、スナップ写真の提出は、配偶者ビザ申請における提出書類の中でも重要視される要素の一つで、写真の選択と枚数が配偶者ビザ取得の可否を左右するといっても過言ではありません。
入管がスナップ写真を要求する理由は、婚姻の信憑性を確認することにあります。写真を見て、偽装結婚の疑いがないか確認する意図があります。夫婦の写真が不自然であったり、提出できないといった場合には、偽装結婚を疑われ不許可となってしまうこともあります。
交際から結婚にいたるまでの写真は、大切な思い出、個人情報ではありますが、配偶者ビザの申請においては、真実の結婚であることの疎明資料としてとても重要です。
交際歴が浅い、年齢差がある、再婚(離婚回数が多い)、結婚相談所経由での結婚といった婚姻の信憑性の面で不安要素がある夫婦は、2~3枚といわず10~20枚と写真を提出することをおすすめします。
どんなスナップ写真を提出すればいい?
それでは、どのようなスナップ写真を提出すればいいのでしょうか。具体的には次のようなスナップ写真を提出することで、婚姻の信憑性を高めることができます。
なお、スナップ写真の提出は、一般的なL判の写真をA4用紙に貼り付ける形でも、スマホなどで撮影したデータをA4紙(A4紙1枚当たり写真が2~3枚入るサイズ)に印刷する形でもどちらでも構いません。
旅行中に撮影した写真
旅行先で撮影した二人で一緒に写っている写真が最も提出しやすいのではないでしょうか。
行った場所が特定できるような観光名所(東京タワー、ディズニーランド等)を背景にして撮影すると、交際実績としての信憑性がさらに高まります。
両親・親族(友人)の顔合わせ食事会で撮影した写真
自身、配偶者の両親・親族や友人と一緒に写っている写真も疎明資料として効果的です。
フォトウェディング
挙式や披露宴を行わず、代わりに写真だけを撮影した場合でも婚姻の信憑性を疎明する重要な資料となります。
結婚式で撮影した写真
新型コロナウイルスの感染拡大以降、結婚式を挙げない夫婦も以前に増して多いかと思います。しかし、入管の配偶者ビザ審査においては、未だに結婚式の有無が婚姻の信憑性を高める要素の一つと考えられています。結婚式を挙げた場合は、挙式の写真を忘れずに添付するようにしましょう。
スナップ写真は何枚提出すればいい?
各旅行先、食事会、フォトウェディング、結婚式など1シーンにつき2~3枚用意し、それら写真を合わせて20枚程度用意できれば理想的です。
写真は、時系列で上から下へ並べ、撮影時期がはっきりしている場合は、〇年〇月〇日(または〇年〇月頃)と写真に添えておくことも、信憑性を高める面で効果的です。
スマホやデジカメで撮影した場合に、撮影日時が最初から写真に入っている場合は、そのまま印刷しても問題ありません。
逆に提出すべきでないスナップ写真
同じ日・同じ場所で撮影した写真をたくさん提出しても1枚としかカウントされません。それどころか、それら写真だけを提出しても逆に怪しまれ、偽装結婚を疑われることにもなりかねませんので注意が必要です。
一人だけで写った写真が大量にある場合も同様です。また、顔が判別できないほど修正されている写真や小さく写っている写真も疎明資料として相応しくありません。
写真がない場合は?
写真嫌いで写真をあまりとっていないという夫婦もいるかと思います。しかし、入管へ写真がないことを説明しても考慮されることはほぼありません。スマホなどで気軽に写真をとれるようになった実情もあり、逆に写真がないことが不自然に映ってしまい、不許可の一要因となってしまうこともあります。
写真がない場合は、今からでも未来に向けて写真をとるようにしましょう。写真がなければいくら真実の結婚であっても、偽装結婚を疑われる要因となりえますので、写真がないことに気づいた時から意識して写真をとっていくことが大切です。
このページのまとめ
スナップ写真は、配偶者ビザの申請において婚姻の信憑性を疎明する重要な資料です。しかし、ただ写真を多く提出すればいいという分けではありません。一人で写った写真や同じ場所で撮影した写真を何枚も提出することは、逆に偽装結婚を疑われてしまう一要因になりかねません。
提出する写真を選ぶ際には、今回紹介した撮影場所や撮影時期などのポイントを押さえた写真を選び提出するようにしましょう。
当事務所では配偶者ビザの申請をサポートしております。写真の選択や資料作成でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
プロフィール
2009年4月 行政書士個人事務所を開業
2012年8月 個人事務所を行政書士法人化し「さむらい行政書士法人」を設立
専門分野
外国人VISA・在留資格、外国人雇用・経営管理、永住・帰化申請
入管業務を専門とし、年間1000件以上の相談に対応